NICEHCK DB3 /1,985円
欲しかった理由
- ZSN Pro Xで衝撃を受け、他の中華イヤホンにも興味が出てきた
- ZSN Pro Xはスマホ直差しだと高音域のプチプチしたノイズが気になった
検討内容と結果
要項
- 安いもの(2,000円くらい)
- ZSN Pro Xよりも低音域に特長があるもの
候補:NICEHCK DB3、KZ DQ6
- DB3の方がほんの少し安い
- どちらも低音域が強いが周波数特性を見るにDB3の方がよりZSN Pro Xから遠いので聴き比べが捗りそう
- DB3は聴き疲れしにくいらしく、その面でもZSN Pro Xとキャラクターが異なり都合がいい
結果:NICEHCK DB3
※ネタバレ:その後結局両方買う。
購入先
Aliexpress、新品。
購入直後の所感
低音に厚みがあると感じた。異なる10mmDDを2つ積んでいるせいか、単純に厚いだけでなく解像感もある。全体を支えるというよりかは包み込んでいるような低音で、広さを感じる。中高音域は出てないというわけでもないがちょっと雑味はある。人の声の輪郭はわかるけど乾燥していてやや遠く、迫るような迫力はないため、楽器の出す音よりも2歩引いたように感じるが、これは短所でもあるが長所でもある。とにかく聴き疲れしない。イヤホンのハウジングが小さいため耳への収まりもいい。
人の声が入ってないオーケストラやOSTなどが良い。楽器が多かったりスピード感のある曲だとやや苦手。洋楽のアコースティックな曲やスローテンポな曲、アンビエントも良い。LankaやMaisie Peter、Sigur Rosなど。カネコアヤノとが合うかと思ったらそんなに良くない。日本の70年代フォークが合うかと思ったが、ベースとバスドラムが強すぎると感じる曲がちょこちょこ。つまり吉田卓郎やチューリップはダメだがさだまさしとか風は合う。かぐや姫は実に微妙。はっぴいえんどは合う。荒井由実も悪くない。ただまあ、粗を探さなければなんでも聞けちゃうイヤホンではある。
誰にベストか
長所
- 安い
- ノイズ少なめ
- 低音域に厚みや深みがあって解像感もある
短所
- 人の声が少し遠く聞こえる
- 低音域は強いが弾むような音ではなくノリノリの電子音楽には向かない
まとめ
2個目以降の中華イヤホンにベスト。安いのでホイホイ買える。最初にこれ掴んじゃうと「結構いいな」くらいでイヤホン巡礼を終わってしまう気がしなくもない。KZみたいに化学調味料的なガツンとくるうま味に参っちゃったあとにDB3を聴くと、「中華イヤホンこんな音のやつもあるのか」という感動から沼に入りやすい。いや沼には入らなくていいんだけど。楽しいは楽しい。
それから月日は流れて
- イヤーステムが短く感じたので、イヤーピースをスパイラルドットのMLサイズに変更。外耳にフタをするような感じで装着。密閉感が得られていい。音場もひと回り広くなった。
- 中音域がもう少し盛って欲しかったのと、解像感が欲しかったので、NICEHCK C16-3にリケーブル。思っていた通りの傾向になって満足。高音域も出て欲しくないと言えば嘘だけど、それしちゃうとDB3の特徴潰しちゃうので銀メッキケーブルは試さなかった。
参考リンク