安買銭夫のネットで買ったもの全部書くブログ

脊髄まで浸透したネットショッピングの七転八倒の悲喜こもごもがきっと何かの役に立つと信じて僕は書きます。

7artisans 35mm F0.95 (フジXマウント) /23,364円

1.欲しい理由

 気の迷い。アマゾンプライムデーで血迷って買った。マジで。

 それっぽい理由としては、XF35mmF1.4を買おうかどうか迷っていたけれども、キャッシュバックがあるとはいえど5万は高いし、どうせF1.4~F2くらいのボケのみを求めて買うのであれば、もっとメロメロになるであろう開放F値0.95とかいう頭悪い商品を使ってみたかった。

 

2.検討内容と結果

 気の迷いなのでちゃんとしてない。35mmF0.95で2万そこそこだし、遊びで買ってもいいか、くらいの軽い気持ちだった。一応レビューはあれこれ確認して、軸上色収差もあるみたいだけど、おそらくは目立たないだろうし、中一光学(Mitakon)ともそんなに変わらないような感じがしたのでノリで買った。本当に反省している。

7artisans 35mm f/0.95 sample photos | Flickr

7 Artisans 35mm F0.95 | Flickr

 

3.購入直後の所感

 7artisans のレンズは、以前12mm F2.8を購入したことがある。悪い製品ではなかったものの、発色は気に食わなかった。

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 その印象があったので、あまり期待はしていなかったが、まず室内で開放0.95で撮ってびっくり、解像感もあるし色のりもいい。「本当に2万4千円か!?」よりも「本当にF0.95か!?」が先だった。昔々Nikkor Ai 50mm F1.2Sを使っていたけれど、あれは開放だと本当にメロメロだった。Nikkorらしからぬそのメロメロさと色あいが好きで愛用していたけれど、それと比べると雲泥の差。なんで249ドルでこれが作れるんだ…。

 次に冬の午前の光の中で、野外テスト。半逆光でフレアが出ることがあるので、注意が必要だと感じた。ほとんどが自然な感じに出るフレアなので、それほど悪くはない。光線の角度によっては、緑色のゴーストも出る。これは気になった。フードが付属していないので、フードが必要だと思い、とりあえずAi Micro Nikkor 105mm F2.8S用のフード(HS-14)を付けてみたら、ケラレもなく逆付もできたけれど、あまりにも大きすぎる。でも、105mm、85mm、50mm用それぞれのフードを付けて比較した結果、フレアを極力防ぎたいのならそれくらいの長いフードは必要だと感じた。ゴーストはあまり好きではないが、フレアは演出としてありだと思うので、短めのねじ込みフード(確かハクバの標準レンズ用メタルフードだったと思う)を付けておいた。基本的には室内で使ったときと印象は変わらず、解像感もあるし色のりもいい感じ。ただ、近距離(顔やバストアップのポートレート時くらい)の解像感に比べ、中距離はなんだかパッとしない。この辺はXF35mmF1.4の方が遥かに優秀だと思う。XF35mmF1.4がピント範囲は開放でもパキッと解像しているのに比べ、7artisans 35mm F0.95はF1.4でもモヤッと解像している感じ。まあ解像度が欲しいならコンパクトプライム使うし、メインで使うようなレンズでもないし……。2万4千円だから許す。

 

 

4.誰にベストか

 F0.95が欲しい人。XF35mmF1.4の代わりとして当て込んでたらブチ切れると思う。XF35mmF1.4をすでに持っている人は買う必要あるんだろうか? 遊びでメロメロさせたいなら7artisans 35mm F1.2がもっと安くてメロメロ。たしか1型はゾナータイプで、2型は変形ガウスタイプだったので、クラシックなレンズ構成を味わうってのも、なかなかオツですぜ。他にもPERGEAR 35mm F1.2って手もあり。

 

 

5.それから月日は流れて

 「面白いレンズだなあ」が半分、「頻繁に使わないから売っちゃえばいいんじゃね」が半分。安いとは思う。中華レンズ恐るべしだとは思う。もっと使い込めば面白い使い方を見つけられそうな気もするけど、LAOWA 9mm F2.8を使ったときのような喜びや楽しみは少ないような。ムムム。90mm F1.4みたいなスペックのレンズ作ってくれないかなぁ…。7artisansがちゃんとした中望遠作ったら面白いのができると思うんだけど。

 

 

6.参考リンク